THE 伽十心 

秘密のヴェールに包まれた小説家 伽十心氏のプライベートに迫る!!
今年27歳になる伽十心氏はいま、何を想い、どんな日常を送っているのか?
六月某日、名古屋市内某所での単独ロングインタビューを一挙大公開。



【伽十心Twitter】


華紗(以下、華) それでは月刊しょたジジイのインタビューを始めます。よろしくお願いします。本日のインタビューのお相手は小説家の伽十心先生です。

伽十心(以下、伽) よろしくお願いします。

華 今年、27歳を迎えた伽十心くんですが、心境はいかがかしら?

伽 僕は月刊しょたジジイに呼んでもらって言うのもなんだけど、僕はあまり自分を歳って思わないようにしてる。感覚的には大学生くらいの気持ち。

華 素晴らしい……年齢に縛られない感覚は大切だね……そういえば、伽十心くんが所属する文芸会の蜜色金魚は三十路が二人もいるよね。なんとなく、みんな同じ歳くらいの雰囲気だけど()

伽 そうそう、しかも感覚的には二十歳くらいのノリだよね()下ネタは中学生レベル。

華 みんなある程度、子供の部分を持っていないとロリババア、しょたジジイではいられないかな、と思うね。

伽 あと、意地だよね。僕、メイクしないほうが良いって言われることもあるけど、そこは譲れない。朝さぁ、大変なんだよ。準備に三時間くらいかかるの() それでも僕はメイクしたいし、ムダ毛も剃りたい。きっと三十代になっても、四十代になっても、メイクし続けると思う。

華 それはもう、矜持みたいなものだよね。

 
 

華 次のお題なのですが、伽十心くんは美容のためにこだわってやっていることってある?

伽 煙草吸うから、ビタミンを摂るようにしてるかな。以前はカフェイン系だったんだけど、最近ビタミンC入りのものを飲んでる。あと、マルチビタミンのサプリとか。

華 なるほど。ちなみに伽十心くんはすごく白いけど、それは天然?それとも努力?

伽 努力!昔は日焼けしてたし、筋骨隆々としてた。

華 それはいつ頃まで?

伽 16歳くらいまでかな?髪を伸ばし始めた頃から……

華 細かなプライドで?

一同 爆笑

伽 そうだね、その頃から美白してる。毎日SPF50、冬でもSPF50だね。化粧水もホワイトニングのものを使ってる。もう強迫観念みたいな感じかも。

華 ちなみに、他のこだわりは?

伽 食事制限。今のウェイトは50kgジャスト。体脂肪率は9パーセントくらい。

華 アスリートになりたいの?()

伽 いや、そういうわけじゃないけどさ()リリコラムとか、蜜色金魚にいると体重がゲシュタルト崩壊起こしちゃうんだよね。()一般的に言えば十分細いのに、「自分って太いかも?」って。()

華 わたしも蜜色金魚にいると、「わたし太い!!」って焦るよ()

伽 蜜色金魚のメンバーの中での食事制限とトレーニングはぱっさんが一番すごいよね。

華 断食もするし、ジムも行ってるしね。

伽 蜜色金魚は切磋琢磨しあってる。あ、僕は普段から野菜は摂るようにしてる。芋系以外の野菜はすべて肯定的にとらえてる。

華 根菜系は美味しいけど、危険だよね。

伽 うん、あれは駄目。あと、お米が怖い。

華 食事を減らしていかないと、運動しても痩せないよね。

伽 うん。あとね、人間って胃の大きさを変えられるから、僕は胃が大きくならないようにコントロールしてる。

 

華 伽十心くんが美容の為に努力を重ねているのはどうしてなのかな?

伽 僕は年齢も、性別も超えた存在でありたいと思ってるからかな。得たいが知れない存在でありたい。将来、プロの小説家になっても今の芸風を続けていきたい。憧れは女のひと。

華 ほう。

伽 女体って理想的なんだよね。男の身体で美しいってひとはあまりいない。

華 三島みたいな、筋骨隆々として、ふんどし一丁みたいなのは駄目なんだ?()

伽 筋肉はね、薄い筋肉が好き。もこっとした筋肉はちょっと違う() 女性的なフォルムに憧れがある。顔の骨格とかもね。本当は僕、丸顔に生まれたかった。身長も160cmくらいで。

華 90年代のhydeってわりとそんな感じだったよね。キャミソールにボブカットとか、当時はすごくセンセーショナルだった。

伽 僕、昔その影響であの髪型にしてた頃もあるよ。男らしくなりたくない。男らしいって言われると、なんかショックを受ける。あとね、僕は中学生くらいの頃は大人の女のひとに誘拐されたかった。誘拐されて、監禁されて、ひたすら依存したかった。お耽美な感じでね。

華 中学生で!?被虐的だったの?

伽 うん、ドエムだったから。() 幻想だよね、自分の理想だった。でも大人になるにつれ、肉体が変化していくじゃない?それがすごく厭だった。いま、168cmなんだけど、ギリギリ許せるかなってところ。もっと背が高かったら今の芸風はなかったと思う。

 

華 性癖についてなんだけど伽十心くんはもともとドエムだったんだよね?でも、次第にふり幅を広げていったの?

伽 うん、しょたが好きな女性は少ないから()

華 確かに()女性って被虐的なひとが多いからね。

伽 うん、だから、どっちもいけるようになった。加虐も、被虐も。最近では、年下好きなひともある程度増えたけど、絶対数は少ない。

華 あ〜、確かに。あとさ、ヒモ飼ってるひとって逆に被虐的だよね。

伽 うん、ヒモ飼ってるひとって首絞めとか、スパンキング好きなひと多いイメージ。

華 そういえば、伽十心くんはりょなも好きだよね。蜜色金魚の打ち合わせで分かったことなんだけど。(一体、何を打ち合わせているんだ)

伽 気持ちがしんどくなると、りょなを欲するよ。

華 もしも何か事件があったら、『彼には猟奇的な側面があった』って言われるやつや。

伽 僕はしたいことはされたいこと、ってスタンスなんだけど、りょなは別枠。りょなはされたいとか、したいって思わないけど、好き。

華 ちなみに、伽十心くんが好きなりょなって二次元?それとも三次元?

伽 二次元。ほら、三次元って限界があるから。僕が見たいりょなは限界を超えたところにある。

華 なるほど。でも、昔と今を比べると、すべてが過激化してるよね。とくにアダルトコンテンツはそれが如実な気がする。

伽 中出しも当たり前だからね。

華 アダルトコンテンツのジャンルに中出しってあるけど、今ってほとんどのAVが中出しだよね……あ、そういえば伽十心くんはSMショウにも出てたよね。だいぶ前だけど。

伽 あれは魅せる為のSMだね。

華 確かに。

伽 一本鞭を二十分ひたすら受け続けた。

華 ハロウィンのイベントだよね。わたしはそのショウを観客として観てたんだけど、あれは凄まじかった。

伽 いまは痛いのは苦手になったんだけどね。あのね、僕の理想としてはとにかく甘やかされたい。最近、『おねしょた』ってジャンルがあるんだけど、それが学生時代の妄想を表してる。なんだろう、玩具にされたい。

華 ネオエムみたいなね。わたしは六年前から提唱してるんだけど、赤ちゃんプレイが究極のおねしょたかな、と思うんだよね。赤ちゃんって無防備だし、何も出来ないから。

伽 いろんなものを放棄したい。でも、僕は責められると、ひっくり返しちゃう。責めあぐねてるなって気付いたら、冷静になるから。

華 なるほど〜〜〜難しいよね。

華 月刊しょたジジイ立ち上げにあたって伽十心くんはどう考える?

伽 そういう存在がいてもいいじゃん!って思う。僕は今の職場は男性ばかりなんだけど、なんだかマッチョイムズに支配されてる。僕としてはそういうものから逸脱した存在がいてもいいじゃんって思ってる。最近はさ、女性でも『女だからって女らしくなくてもいいじゃん』っていうのが通用する時代になってきているけれど、大衆って男性には男らしさを求めるんだよね。男なんだから泣かないで、とか、なよなよしないでって。

華 あれは一体、なんだろうね?

伽 男らしくない男って草食系男子とか、オトメンとかジャンル化されて一過性のブームになっちゃうんだよね。で、それが廃れてしまうと消えちゃう。メディアが面白おかしく取り扱ってしまうしね。既成の男の概念にとらわれない男性は一定数存在しているのは、事実なのに。見世物みたいになってる。今は男性が苦しい時代かなって思う。

華 そういう理解って深まってないよね。

伽 確かに、女性は今まで散々抑圧されてきたし、今も男女平等ではないんだけど、逆に今は男性側も抑圧されてるんじゃないかな。例えば、ゲイがネタになる時点で駄目だよね。ゲイはネタではないから。

華 確かにそうなんだよね。今回さ、月刊しょたジジイ立ち上げにあたって危惧しているのはしょたジジイって言葉だけが独り歩きしちゃうことなんだよね。これはギャグではなく、一定数ちゃんと既存の概念に縛られない男性が存在しているってことを理解して欲しい。

伽 ネタっぽく言ってるけど、ネタじゃないからね。真剣だから。そういう男性が居てもいいと思うし、逆にやるならば、やる側も貫いて欲しい。

華 そうだね、そういう意味でこのウェブマガジンがひとつの礎になれたらいいなって思っているよ。

伽 僕はしょたに憧れ、中性的な存在に憧れているっていう今のスタンスをこれからもずっと貫いていこうと思ってるよ。

華 そうだね、今日は貴重なご意見をありがとうございました!

 
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